Web制作に携わるなら、制作で使用するマーケティングやデザインの用語を覚えておく必要があります。なぜなら、デザイナーやエンジニア、さらには顧客などにプレゼンテーションする際にも必須の用語だからです。
ポンポン飛び出すわからない用語に、頭の中が「???」とならないよう、これだけは絶対覚えてほしいWeb制作現場で必要な用語集をまとめました。
Webデザインをする上で、知っておきたい用語を紹介します。
ヘッダー
英語の「head(ヘッド)」から来ており、ホームページの上部のことを指します。ホームページのタイトルやロゴ、写真、メニュー、ページ番号などが設定されます。どのページを開いても共通して表示されるため、Webページを目立たせたり、全体のイメージ訴求ができます。
フッター
「foot(フット)」から来ていて、ヘッダーに対してページの下部になります。Webページを作った会社や店舗、住所、地図、電話番号、メールアドレスなどの情報が入ることが一般的。これらは、最後まで閲覧したユーザーが次のアクションを起こすために必要な情報です。
カラム
Webサイトの「段組」のこと。レイアウトの種類を表し、1カラム、2カラムなどと呼びます。ページの見やすさや使いやすさが変わるため、何カラムで組むかは非常に大切です。ただしカラム数が多いと煩雑な表示になってしまうので、一般的には1〜3カラムで組まれます。
ドロップダウンメニュー
画面の部品のひとつで、押すと選択肢や目次などが下に連なって出てくるメニューのことです。下に落としたように出てくるため、ドロップダウンと呼ばれます。
メガメニュー
クリックかマウスオーバーで開くドロップダウンメニューのこと。通常のドロップダウンメニューより広いスペースを確保し、階層化したコンテンツをグループごとに表示するなど、ユーザビリティの高いメニューが作れます。例えば、ファッションECサイトなら「レディース」→「トップス」→「Tシャツ」などのように、カテゴリ分けして目的のページだけ見られるようにします。
グローバルメニュー
Webサイト内のコンテンツを把握しやすくするために、主要なコンテンツをまとめたメニューのこと。サイト内のショートカットの役割を担い、最もよく閲覧されるコンテンツのリンクを配置するのが一般的です。「サブメニュー」として階層化されたメニューを表示することもあります。ヘッダー内、ヘッダー下など常に目にする場所へ設置されます。
パララックススクロール
「パララックス」は「視差」という意味。スクロール中に背景にあるコンテンツが、前方にあるコンテンツと違う速度で移動し、奥行きが出るようにする効果のことです。
ワイヤーフレーム
Webページのレイアウトを定める設計図のこと。制作の現場では必須の単語で、ページのどこに何を配置するのかが簡単にわかるよう、各ページごとに作られます。ワイヤーフレームを作っておけば、実際の作業中に足りない項目がある、作ったものの見にくいなどのトラブルを防げます。
パンくず
パンくずリストとも呼ばれ、ユーザーが今ページのどこにいるかを視覚的にわかりやすくした誘導表示のことを指します。Webページの階層順にリンクが繋がっており、ページの上部に表示されることが多いです。例えば「ホーム>レディース>トップス>Tシャツ」のように、辿ったルートを示してくれます。
ファーストビュー
Webページの最初に表示される部分のこと。サイトの第一印象となる部分で、ページの離脱率に関わるほど重要なものです。ユーザーにはファーストビューをほんの数秒で判断されてしまいます。
UI
「ユーザーインターフェース」の略で、利用者とページの接点を指します。Webページにおいては、見た目だけでなく使い勝手の良さのことを言い、見やすさや操作性すべてを含みます。
レスポンシブ
レスポンシブWebデザインともいいます。Webページの閲覧はPC、スマートフォン、タブレットなど、異なる端末で見る場合には、当然ながら画面サイズが違います。これを考慮してWebサイト表示を柔軟に調整し、どのデバイスで見ても見やすいよう調整することを指します。
コーディング
プログラミング作業の一部で、プログラミング言語を使用してソースコードを作成することを言います。Webデザインをブラウザ上で見える形にするためにソースコードの記述が必要で、主にHTMLやCSS、JavaScriptなどの言語を使います。
HTML
Webプログラミングで最初に学習することが多い言語です。見出し・段落・表・リンクなど、文章を構成する要素の役割を指示しています。HTMLの記述で検索エンジンがWebページの構造を把握しやすくなるため、WebページのほとんどはHTMLとCSSを使って見た目が作られます。
CSS
CSSはHTMLと同様にWebページをコーディングするための言語です。文章中の文字の色やフォントを変えて目立たせたり、読みやすくしたりする他、ページ内の写真などの配置を中央揃えにするなど、見映えの調整ができます。
JavaScript
ブラウザを動かすためのプログラム言語です。最近のWebサイトでは、ポップアップ画面やカルーセル(スライド表示)をよく見かけますが、訪問しただけでブラウザが「動く」ために指示を書くのに使われます。高い汎用性があり、主流となっています。
データベース
データモデル(決まった形式)で整理されたデータの集まりのこと。大量のデータから検索しやすくしたもので、一般的にコンピュータ上で整理されたものをデータベースと呼びます。情報を単に集積するだけでなく、抽出・編集・共有しやすくするという目的もあります。
ドメイン
ドメインは、インターネット上の住所のこと。Webサイトがどこにあるか判別できる情報です。WebサイトのURLで言うと「https://○○○.com」の「○○○.com」部分がドメインとなります。
メールアドレスなら「○○l@gmail.com」の「gmail.com」部分が該当します。
サブドメイン
WebサイトのURLを見ると、「http://□□.○○.com」と、ドメインの前に単語が付いていることがあります。このドメイン前の「□□」をサブドメインといい、メインのサイトとは別のテーマを扱う場合などに、本体ドメインの前に文字列を挿入して新しく作ったドメインです。
CMS
「Contents Management System」の略で、Webサイトに導入してデータベース上に個別に保存されているテキストや画像、テンプレートなどをCMSが必要に応じて取り出し、Webページを自動的に作ってくれます。
つまり、CMSのインターフェイス上でテキストデータを編集するだけでWebサイトが作成でき、HTMLの専門知識やWeb制作の知識がなくてもWebページを作れます。
Web制作においてマーケティングは重要です。マーケティングをせずにWebサイトやWebサービスが成功することはほぼあり得ません。マーケティングでよく使われる基礎的な用語は、マーケティングそのものにも関わってきますので覚えておきましょう。
SEO
Search Engine Optimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化と言います。Webページを作る際「SEO対策」とよく使いますが、要するにGoogleなどの検索エンジンで検索したとき、自社のページが上位に表示されるようにすることです。この順位を上げることで、ユーザーの目に入る機会が多くなり、ページへの誘導が有利になります。
クローラー
SEOで検索エンジンが順位を決めるための要素を、サイトを巡回して収集するロボットをクローラーと言います。検索エンジンごとに種類が異なり、それぞれに対策が必要です。日本におけるシェアの80%以上はGoogle検索エンジンになります。
CVR(コンバージョン率)
そのWebサイトが目的としていることを、どれくらい達成しているかを示すものです。例えば化粧品販売のECサイトであれば、サイトを訪れたユーザーが購入ボタンを押す割合ということになります。CVRが低い場合には、ユーザーが目的の行動を起こす前にページを離脱していることになり、訴求方法の改善が必要という判断ができます。
CTR
Click Through Rateの略で、ユーザーに表示された回数に対する、ユーザーがクリックした回数の割合を指します。SEOや広告運用で多く出てくる用語で、SEOでの検索順位が高いほどCTRも高くなります。
Googleアナリティクス
Googleが無料で提供するアクセス解析ツール。作成したWebサイトへのアクセス状況を、ユーザー行動、ユーザー属性、訪問したページ、成果達成率、広告効果、反響調査など、さまざまな角度から分析します。
Googleサーチコンソール
ユーザーが特定のキーワードで検索したとき、結果としてどのように表示されたかという、Webサイトへのアクセス前のデータを取得できます。SEO効果検証や改善点の発見、流入検索キーワードなどを知ることができ、顧客のニーズや見込みユーザーを発掘するために役立ちます。
Googleタグマネージャー
計測タグや広告タグなどを利用する際、それぞれのツールからタグを対象ページのHTMLへ埋め込みます。しかし、タグは追加や削除もよくあり、その都度HTMLを編集するのは大変です。そこで、どのページへどのタグを埋め込むかをオンラインの管理画面上からできるようにしたのがGoogleタグマネージャーです。
CTAボタン
Call To Actionの略で、日本語にすると「行動喚起」となります。Web上にボタンを設置して「購入する」「資料を請求する」などの行動をユーザーに促すためのものです。
EFO
ユーザーが申込みや問合せをするとき、スムーズに行えるようフォームを最適化する施策のことです。フォームからの離脱率が高いとコンバージョン率が下がってしまい、フォームを通じて見込み客を創出している企業にとっては大きな課題。EFOによって離脱率を低くできれば、コンバージョン率も上がります。
ディスクリプション
記事の概要、要約のこと。ユーザーが検索した際、画面に表示されるのがタイトルとディスクリプションになります。Webサイトの記事には反映されない部分ですが、検索からこのページをクリックするかどうかを決める大切な要素で、クリック率へ大きく影響します。
リスティング広告
キーワードを検索したら、検索結果に「広告」と書かれた記事が表示されます。このようにユーザーが検索したキーワードに沿って表示される広告をリスティンス広告といいます。「検索連動型広告」と呼ぶこともあります。検索に対応した商品やサービスなどを表示させるため、確度の高いアプローチが可能です。
SNS広告
TwitterやFacebook、Instagram、LINEといったSNSのプラットフォームを使って広告を出すこと。インターネット広告の中でも割合が徐々に増えており、細かいターゲティングができるという特徴があります。地域・年齢・性別・興味がある内容、フォローアカウントなどからターゲティングを行い、ダイレクトなアプローチができます。
リターゲティング広告
英語で「Re targeting」のことで、過去に訪問したWebサイトが、他のサイトを閲覧しても繰り返し表示される広告のこと。一度閲覧したユーザーがターゲットになるため、離脱してしまったユーザーに対して再度アプローチをすることができます。
外部リンク
あるWebサイトのページから、別のサイトへのリンクを外部リンクといいます。また別のサイトからのリンクのことも外部リンクと呼びます。外部からリンクされるとユーザーに発見されやすく、検索エンジンにも収録されやすくなります。
ここまで紹介した用語は基本的なものなので、Webデザイナーやエンジニアでなくても、Web制作に携わるなら必須の用語です。
重要用語は丸暗記するよりも、繰り返し使うことで覚えやすくなります。実際の現場で頻繁に飛び交うので、わからなかったらメモしてその都度調べ、理解しましょう。
用語同士は関連し合っていることも多いので、単体で覚えるより関連用語でまとめて覚えるようにすると効率が良くなります。また、現場で知ったかぶりをするのはミスの元。理解できていない用語は使用せず、後で必ず確認して覚えていきましょう。
Web制作では絶対覚えてほしい用語を紹介しました。この記事を読んだだけでも、Web制作について理解が深まったのではないでしょうか?しっかり正しく使えるように、覚えてくださいね!
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