WebページやWebサイトを作成するために、さまざまなソフトがありますが、どのソフトを使えば良いのか迷っていませんか?Webページ作成ソフトにもタイプがあるため、クリエイター向けソフトを初心者が使ってもうまくいかないことも。
そこで今回は、ソフトのタイプ別におすすめのWebサイト作成ソフトを9つ紹介します。Webソフトの選び方もわかりやすく説明しながら、機能や使い勝手もわかりやすく解説します。ピッタリのソフトを見つけてくださいね!
今やWebページは企業にとってなくてはならない営業ツールでもあります。自社制作するためのWebページ作成ソフトは、無料のものから有料のもの、プロ向けから初心者向けまで、多種多様なものが出ています。Webページ作成ソフトを選ぶ9つのポイントを解説していきます。
Webページを作成するにあたって、まず大きな壁となるのがHTMLやCSSの知識があるかどうかです。もし知識があれば、ソースコードを直接編集してWebページを作成できますが、知識がなければテンプレートなどを活用して編集できるソフトを選ばなければなりません。
HTMLやCSSはプログラミング言語なので、知識がないところからソースコードを書いてWebページを作成するのは至難の業です。知識がなくてもWebページを作れる初心者向けのソフトがたくさんあるので、そちらを選びましょう。
せっかく作ったWebページも、検索上位に入らなければ誰も見てくれません。そのため、Web作成ソフトでSEO対策が行えるかどうかは非常に重要なポイントです。ソフトの機能でSEO施策サポートができたり、アドバイスを受けたりできるものなら、初心者でもSEO対策を施したWebページが作れるでしょう。
無料のWebページ作成ソフトには、SEO対策機能が備わっていないものが多いですが、同じソフトでも料金プランによって機能が付けられるものもあるので、無料版にするか有料版にするかも検討するポイントとなります。
Webページはパソコンからだけでなく、スマートフォンからもアクセスがあります。スマートフォンからのアクセスは全体の70%以上というデータもあり、スマートフォンからでも見やすいWebページを作ることは必須です。
レスポンシブデザインとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、デバイスごとにWebページの表示を最適化できるシステムのこと。これに対応していないWebページ作成ソフトで作ったWebページは、スマホで見るとデザインが崩れてしまうため、別途スマホ用のWebページを作る必要があります。
自動で各種デバイスの表示形式にできるレスポンシブルデザイン対応かどうか、しっかり確認しましょう。
作ろうとしているWebページに、予約機能が必要かどうかで選ぶWebページ作成ソフトが変わってきます。予約システムを設置できるソフトは限られているため、もし予約機能がないソフトを選ぶと、外部の予約システムを使用しなければならないからです。もちろん不可能ではないですが、外部システムを使うのは手間がかかり面倒。
特に飲食店、クリニック、美容室などの業種では、予約機能の有無はチェックしておきましょう。さらにはどのような予約機能があるのかも確認してください。例えば、24時間予約が受けられる、支払いに対応している、予約が近づくとリマインダーメールを自動で送るといった機能があるソフトがあります。
問い合わせフォームで問い合わせをしてもらうことは、Webページの最終的な目的のひとつです。ほとんどのWeb作成ソフトに問合せフォーム機能がありますが、設置できないソフトもあるため、注意が必要です。
問い合わせフォーム機能がない場合には、プラグイン機能を使うなどして設置しなければならないため、初心者には難易度が高くなってしまうでしょう。
Web作成ソフトを選ぶ際には、直感的にわかりやすい操作性かどうかをチェックしましょう。特に初心者の場合は、操作方法がわかりづらかったり、細かい設定が必要だったりすると、最初から挫折してしまいます。
まずは使いやすいかどうか、わかりやすいかどうかを、いくつかのソフトで比較してみましょう。
有料ソフトでも、最初の数日間無料で使えるお試し期間を設けているものがあるので、上手に活用してください。
また、複数人数でWebページの更新などを行うなら、ページの構築や管理画面がわかりやすいと、ルールの共有がしやすくなります。
Webページを作ったことがない、ほぼ初心者という人は、テンプレートが豊富にあるWebページ作成ソフトがおすすめです。ドラッグ&ドロップだけで、レイアウトや画像・動画の埋め込みが行えるため、簡単にWebページが作れます。
テンプレートが多ければ、他社とかぶる可能性も少なくなるため、オリジナリティを出しやすくなります。
Webページ作成ソフトは、直感的にわかりやすいものであっても、使い方や機能がわからないことが出てきます。初心者の場合は、電話やメールでのサポート体制が整っているかどうかも確認してみましょう。
有料ソフトの中には、電話サポートや初期コンサルを受けられるものもあるので、自分で調べながら設定するのが困難な場合には、有料ソフトも検討してみましょう。
Webページを作成するために、初期費用としていくらかかるのかだけでなく、運用していくためのランニングコストについても考えておく必要があります。
Webページは作って終わりではなく、日々アクセス分析などをして更新していかなければならないので、最初にランニングコストを考えておかないと予想以上に高額となることも。
Webページ作成ソフトの使用料、ドメイン費用、サーバー費用、その他のオプション費用がコストとしてかかってきますので、合計でいくらになるか計算してみましょう。
月単位ではなく年単位で契約した方が、割安になるサービスが多いです。
また、自社サーバーがない場合には、レンタルサーバーの費用も必要になります。
ここからは具体的なWebページ作成ソフトを紹介していきます。ソフトのタイプ別にまとめました。
HTMLやCSSなど、ある程度コーディング知識のあるクリエイター向けのソフトです。
IllustratorやPhotoshopなど、クリエイティブ関連のソフトを多く出しているAdobe社のWebデザイン・アプリデザイン用ソフトです。Webデザイナーから多くの支持を得ているソフトで、自由度が高くアイデアを反映させやすく、HTMLやCSSなどとの組合せが可能。
ホームページ作成の場合には、スターターテンプレートも用意されていますが、デザインテンプレートはないため、HTMLやCSSの知識がある、クリエイター向けと言えるでしょう。
Bracketsは、Adobe社が開発してGitHub上に公開しているオープンソースのテキストエディタです。オープンソースとは、ソースコードが公開されており、改良や再配布が許可されたソフトのこと。無料で使用でき、HTML、CSS、JavaScriptといった言語に対応しています。インストール後すぐにつかえ、しかも日本語対応しているのも特徴です。
拡張機能をインストールすれば、自分の使いやすいエディタにカスタマイズできますが、ある程度コーディングの知識がある人向けのソフトになります。
買い切り型とは、1度購入すれば基本的に追加料金なしに半永久的に利用できるソフトのことです。購入後のバージョンアップなどの点でサブスクリプション(定額料金)より不利ですが、長期間使い続けるのであれば低コストに抑えられます。
テンプレートを選び、パーツをドラッグ&ドロップするだけでホームページ作成できるソフトです。クオリティの高いデザインプレートが300種類以上あり、初心者からプロのWebデザイナーまで、自由にホームページが作れます。
スマートフォン対応のレスポンシブデザインで、作ったWebページは自動的にスマホで見られるよう最適化されます。HTMLやCSSの知識がなくても、手軽に魅力的なWebページの作成・運営が可能。電話でのサポート体制もあります。
アフィリエイトサイトの作成に特化したホームページ作成ソフトです。アクセスとコンバージョン(成果)を目的としたアフィリエイトなので、SEOに強みがあるのが特徴。操作性もよく、初心者でも直感的に扱えるので、高い評価を得ています。
コンテンツ装飾機能や、レスポンシブ(スマホ)対応など、コンバージョン率を上げるための機能が豊富に搭載されています。
SEOの専門的な知識がなくても、WebサイトのSEO対策ができるため、収入に直結するWebページ作成がしたい方に向いています。
CMSとは「コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、データベースに保存されているデータを編集し、Webページが自動的に生成するシステムです。専門知識なしでWebページの更新や追加ができ、運用の分業化もスムーズになります。
PHPという言語で作られており、Webサイトやブログなどを作成できるCMSです。世界中で圧倒的なシェアを誇り、全世界のサイトの1/4以上がWordPressで作られています。
HTMLやCSSの知識がなくてもサイト管理や記事投稿ができるため、初心者でも簡単につかえ、オープンソースなので無料で使用できるのも人気が高い理由です。
SEO機能が豊富なので、検索上位を目指す施策もできますが、初期コンサルや電話サポートなどはないため、中上級者向けです。
国内で5万サイト以上に導入されているCMSです。コンテンツを構造化して保存し、出し入れを簡単にできる新機能が搭載されました。プログラミングの知識がなくても、ブログのような形式で手軽にWebページの制作や管理ができます。
個人の小規模なサイトから、企業運営の大規模なコーポレートサイトまで幅広く活用でき、汎用性の高い使い勝手の良さで高い評価を得ています。
製品としてリリースされているため、オフィシャルのサポート体制が充実しており、開発会社の保守サポートをしっかり受けることができます。不具合の際にもスピーディな回答・対応をしてくれます。
無料で利用できるWebページ作成ソフトです。2019年に日本法人が設立したため、日本語対応の電話対応やヘルプセンターもあり、初心者でもわからない点を確認しながらWebページの作成ができます。
カテゴリ分けされているテンプレートが700以上と豊富で、目的に合ったものを見つけやすいのでデザイン初心者にとって親切でわかりやすいのが特徴。ドラッグ&ドロップや、コピー&ペーストなどの簡単な操作で、見映えのよいWebページが出来上がります。レスポンシブル対応、SEO対策関連の機能も充実しています。
インターネット上で簡単にWebページを作成できるクラウド型CMSです。元々はドイツ生まれですが、日本ではKDDIが協業パートナーとなっています。無料版から有料版まで揃っており、ビジネスで使うなら有料版がおすすめ。
インターネットに繋いだまま作業をするため、どこからでもWebページ作成ができるのがメリット。クリックやドラッグ&ドロップ、テキスト入力という簡単な操作だけで編集が可能。スマホからでも更新・編集ができます。
レスポンシブ対応やSNSとの連携、オンラインショップが作れるのも特徴です。
PowerPointのファイルをアップロードして、わずか30秒でWebサイトに変換するという世界初のSaaSです。HTMLやCSSの知識がなくても、高度なサイト運用を一貫して行うことが可能。PowerPointさえ使えれば、Webページ制作の知識がまったくなくても簡単にWebサイトを作ることができます。
コーポレートサイトやサービスサイト、予約サイト、採用サイトなど、用途別に使える豊富なテンプレートもあり、フォーム機能も標準搭載。セキュリティや分析ツールもしっかりしているため、SEO対策もできます。
Webページ作成ソフトは、どのようなWebサイトを作りたいかによって選び方を検討しましょう。作成ソフトの特徴やメリットをよく確認して、使い勝手や作成・運用までを考慮した上で、最適なものを選んでくださいね。有料版でも、無料トライアル期間があるソフトがあるので、ぜひ試してみてから有料版に移行するとよいでしょう。